2025.06.11
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ブログNC旋盤とマシニングセンタの違いとは?設備選定のポイント
設備選定で迷う声、多いんです。「ウチの加工、NC旋盤でやるべき?それともマシニングセンタ?」
──そんな疑問に、現場目線でやさしくお応えします。
■ まずはざっくり違いをチェック!
項目 NC旋盤 マシニングセンタ
得意な加工 丸い部品(回転体) 角物・形状が複雑な部品
主な動き ワークを回転させて刃物で削る 刃物が動いて削る
加工の種類 外径削り・内径削り・ねじ切り など 穴あけ・フライス・ポケット加工 など
自動工具交換 基本的には無し(あるタイプもある) ほぼ標準装備(ATC:自動工具交換装置)
■ 加工品の形で選ぼう!
丸モノ(例:シャフト、ボス、ピン) → NC旋盤の得意分野!
材料をクルクル回しながら外径・内径を精密に加工できます。
角モノや複雑形状(例:フランジ、ブラケット、ケース) → マシニングセンタの出番!
穴あけ、ポケット、フライス加工を効率よくこなします。
■ 設備投資の前に考えたいポイント
加工品の種類と比率 丸物中心ならNC旋盤、角物や多工程が多いならマシニング。
ロットサイズとリードタイム 量産向けか、少量多品種向けかで段取りのしやすさが重要!
将来的な拡張性 複合加工機(NC旋盤+ミーリング)や5軸マシニングも視野に?
■ よくある勘違い!?
「マシニングがあれば何でもできる」はちょっと危険
丸物加工では、NC旋盤の方が断然早くて精度も出しやすいです。
一方、「旋盤で穴加工もできるよ」は…うん、できるけど非効率なことも。
“餅は餅屋”で、それぞれの機械の得意技を見極めるのが吉!
▼まとめ
NC旋盤もマシニングセンタも、それぞれ得意分野があります。
大切なのは、**「自社の加工品にベストな設備はどちらか?」**を冷静に見極めること。
現場の声と加工実績をすり合わせて、最適な一手を選んでいきましょう!