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2025.06.11

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金属素材からの機械加工と鋳物・鍛造の違いと、それぞれのメリット・デメリット

金属部品をつくる工程にはいろいろありますが、代表的なものが「金属素材の機械加工」「鋳物」「鍛造」。
名前は知っていても、「それぞれ何がどう違うの?」というのは、意外とわかりづらいかもしれません。
今回は、それぞれの違いと、メリット・デメリットをやさしく解説します!
◆金属素材からの機械加工とは?
丸棒や角鋼を切ったり削ったりして形をつくるのが機械加工。
NC旋盤やマシニングセンタなどの機械で、金属素材を削って寸法通りの形に仕上げていきます。
・メリット: ・高い寸法精度(μm単位) ・形状変更や追加工がしやすい・少量多品種でも対応可能
・デメリット:・素材を削るため“材料ロス”が出る ・鋳造や鍛造と比べて加工コストが高くなりがち
◆鋳物とは?(鋳造)
溶かした金属を型に流し込んで固めるのが鋳物(いもの)。
大きくて複雑な形を一気につくれるのが強みです。FC(ねずみ鋳鉄)、FCD(ダクタイル)などが代表格。
・メリット: ・一体成型できるので、部品数を減らせる ・量産に向いており、コストも抑えやすい ・肉厚の大物でも作れる
・デメリット:・寸法精度はやや劣る(後加工が必要) ・初期費用として金型が必要 ・気泡や鋳巣などの不良リスクがある
◆鍛造とは?
金属を叩いて圧力で形をつくるのが鍛造(たんぞう)。
鍛冶屋さんが金属を叩いてるイメージ、その現代版です。圧力を加えることで金属の組織が引き締まり、強度がアップします。
・メリット: ・強度・靭性に優れた部品がつくれる・寸法のバラつきが少なく、加工負荷も軽減できる・繰り返し負荷がかかる部品に最適(例:シャフトやギア)
・デメリット: ・形状に制約がある(複雑形状は難しい)・金型が必要で、少量だとコストが高くなる・熱処理や追加工が必要な場合がある
◆まとめ
金属素材からの機械加工は“仕上げ”に強く、精度が求められる部品に最適。鋳物は“大物・複雑形状”を一気に作れる量産向き。
鍛造は“強さ”が必要なシャフト・ギア類にベストマッチ。当社では、金属素材・鋳物・鍛造の素材手配から加工まで一貫対応が可能です。
お客様のニーズに合わせて、最適な加工ルートのご提案もしています。「この部品、どう加工したらいい?」そんなお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!

 

 

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