2025.06.11
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ブログ段取り替えをいかに減らすか?中大物・少量対応の現場改善ノウハウ
中大物・少量対応の現場改善ノウハウ
「次の加工、治具替えがまた大変だなあ…」
中大物や少量品を扱う現場では、**段取り替え(セッティング作業)**がとにかくネックになりがちです。
この記事では、段取り時間をどう短くし、生産性を落とさずに多品種をこなすコツを、現場目線で解説します!
◆なぜ“段取り替え”が負担になるのか?
中大物では部品1個が大きく、加工時間も長くなります。
それに加えて…
治具やチャックの交換が重労働、セッティングに時間がかかる、加工データや工具も都度切替、試し削りや初品確認に手間がかかる
つまり、段取りだけで1~2時間消えることも珍しくありません。この「段取り工数の削減」が、現場改善のカギとなります。
◆当社の“段取り削減”ノウハウ5選!
① 共通治具を活用して“交換作業”を最小限に ⇒ 加工品に応じて変更が必要な治具も、「共通ベース+プレート交換式」にすることで作業時間を短縮。
② 加工プログラムのテンプレ化で段取り時間を短縮 ⇒ 似た形状や繰返し品は、過去データをベースにすぐ加工へ。手打ち・手探りを減らす!
③ FMSやパレットチェンジャーの活用 ⇒ 中大物でも、パレットごとに段取り→自動切替で加工が可能に。 これで“夜間無人運転”も視野に!
④ 段取り担当の専門化+標準書整備 ⇒ ベテランの段取り技術を見える化。「誰でもできる」「迷わずできる」状態へ。
⑤ 加工順の工夫で“段取り頻度”を減らす ⇒ 同じ治具・同じ工具でいける品番をまとめて処理することで、段取り替えそのものを減らす。
◆中大物・少量対応に必要な“考え方”
「段取りは必要悪」ではなく、改善できる工程として捉える
段取り替えを減らせれば、人・設備のムダも一気に減らせる
加工効率=段取り効率+加工時間のバランスが大事
◆まとめ
中大物・少量生産の現場においては、
段取り替えの時間こそが、**“隠れコスト”であり“勝負どころ”**です。
当社では、段取りレス化・パレット活用・FMS連携など、
さまざまな仕組みで“段取り替えを減らす工夫”を積み重ねています。
「段取りで手が止まってしまう…」
そんな現場の課題、一緒に改善してみませんか?