2025.06.11
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ブログ少量・多品種時代に強い!FMS(フレキシブル・マニュファクチャリング・システム)とは
「この部品、10個だけお願いできる?」「急ぎで1個、来週までにできる?」
こんなご要望が当たり前になってきた今、少量・多品種対応こそ、加工現場に求められる大きなテーマです。
当社では、そのニーズに応える仕組みとして、**FMS(フレキシブル・マニュファクチャリング・システム)**を活用しています。
■ FMSってどんなシステム?
FMSは、一言でいえば「自動化された多品種対応型の生産システム」。
複数のマシニングセンタと自動パレット搬送・工具管理などを組み合わせ、少量・多品種の生産を止めずに・効率よく・無人で行う仕組みです。
■ なぜ少量・多品種に強いのか?
従来の加工ラインは、1品番の大量生産を得意としていました。
しかしFMSでは、あらかじめ加工プログラム・工具・段取りが登録されており、品番ごとの切替が自動的かつ高速に行われます。
さらに、夜間の無人運転・複数台の設備を統合管理・段取り作業の事前設定化.
これらの要素によって、段取り替えの手間や待機時間を大幅に削減し、高効率な生産体制を実現します。
■ 当社のFMS構成例
構成要素 機能概要
マシニングセンタ群 中〜長時間稼働に適した主力加工設備
自動パレットストッカー ワーク搬送・待機・順番制御
工具管理システム 工具寿命の管理と交換、常時最適状態を維持
スケジューラーソフト 加工順や稼働バランスの最適化
このような構成により、多品種・中量ロットの生産においても、高い稼働率と安定品質を両立しています。
■ 導入による効果
・夜間・休日の無人運転で生産時間を最大化
・ 段取り時間の大幅削減で納期対応力UP
・ 属人性の低減による生産の標準化
・ 多品種対応でも歩留まり・精度を確保
▼まとめ
FMSは単なる設備ではなく、**当社の生産現場を支える“戦略的な仕組み”**です。
「多品種・短納期・高品質」という厳しい条件下でも、止まらない生産体制と信頼される加工品質を提供するために、
FMSの運用を進化させ続けています。