金属加工の現場でよく聞かれる質問のひとつが、「アルミと鉄、どっちが加工しやすいの？」というもの。
今回はそれぞれの特性と、実際の加工現場での使い分け事例をご紹介します！

◆アルミの特徴と加工のしやすさ
アルミは「軽くて柔らかい」のが最大の特長。
比重は鉄の約1/3。切削もスイスイ進むため、工具寿命も長めになりやすいです。
・加工のメリット：
切削抵抗が少ない
錆びにくく、表面がキレイに仕上がる
仕上げ加工がしやすく、外観部品に向いている
・気をつけたい点：
切りくずが巻き付きやすい（溶着）
やわらかすぎて精度が出にくい場合も
刃物との相性（コーティングなど）が大切
◆鉄（一般鋼）の特徴と加工のしやすさ
鉄はしっかりとした硬さがあり、剛性が求められる部品に多く使われます。
炭素量や熱処理の有無によっても加工性は大きく変わります。
・加工のメリット：安定した加工性（特にSS400などの軟鋼）
変形しにくく、精度が出やすい
強度が必要な部品に最適
・気をつけたい点：
材料によっては工具摩耗が早い（焼入れ鋼など）
錆びやすいので保管・仕上げに注意
切りくず処理が多くなる場合も
◆結局、どっちが加工しやすい？
「アルミのほうが加工はラク」と言われがちですが、実は**「用途によって向き・不向きがある」**のが本音。
短納期・軽量化重視ならアルミ、強度・精度・剛性が必要なら鉄、が選ばれる傾向です。
当社では、アルミも鉄も両方の加工ノウハウがあります。
それぞれの特性を活かして、お客様の“欲しい”に合わせた加工を実現しています！

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