2025.06.11
NEWS
ブログ図面公差の意味、読み方、加工現場のリアルな対応力とは
部品加工の現場で、避けて通れないのが「公差」。
図面を見て「φ20 ±0.01」なんて書いてあると、「えっ…これ、そんなに厳しいの!?」と思った方も多いはず。
この記事では、公差の基本と、当社がどのように“現場力”で対応しているかをやさしく解説します。
■ 「公差」って何?
ざっくり言うと、公差とは… 「寸法のゆるされるブレ幅」のこと たとえば「Φ20±0.01」とあれば、19.99㎜~20.01㎜の間であればOK、ということです。
この±の数字が小さくなるほど、「厳しい公差(高精度)」とされます。
■ なぜ公差が必要なの?
部品って、寸法が1mmズレるとすぐ壊れるわけじゃありません。
でも、他の部品とぴったり噛み合わないと製品全体の精度や動作に影響することがあります。
たとえば… ベアリングのすき間が広すぎるとガタつく、軸が太すぎると入らない(or 入るけど削れてしまう)、組立で力をかけすぎて、他の部品に負荷がかかる
だからこそ、設計段階でどこまで許容するか=公差を決める必要があるのです。
■ よくある公差記号の読み方
表記例 意味
±0.1 指定寸法からプラスマイナス0.1mmまでOK
+0.05 / −0.00 上方向には0.05mmまで、下にはNG
H7、g6 など はめあいのための公差(ISO方式)
見慣れない記号でも、意味を知れば怖くない!
■ 加工現場の“公差対応力”とは?
図面で指示された寸法公差を守るには、加工機・治具・測定器・そして現場のノウハウが必要です。
当社では…
✅ 公差に応じた加工機の選定(高精度マシニング・研削など)
✅ 温度管理や工具の摩耗管理による精度維持
✅ 必要に応じた中間測定・最終検査
といった体制を整え、±0.01mm以下の加工にも対応しています。
また、設計段階でのすり合わせも重要。
「この穴、本当にH7必要?」「±0.02で問題ない?」など、事前にご相談いただければ、コストと品質のベストバランスをご提案します。
▼まとめ
公差とは、「ただの数字」ではなく、製品の信頼性と加工コストの分岐点です。
当社では、図面の意味を正確に読み取り、現場で確実に再現できる体制を整えています。
図面1枚の奥にある“設計意図”まで汲み取れる、それが当社の公差対応力です。