金属を削るときに出る「切粉（きりこ）」は、加工の仕上がりや工具の寿命、安全性にも大きく影響します。
この切粉を取り除く方法としてよく使われるのが、「エアブロー」と「クーラント（切削液）」です。
それぞれに特徴があり、加工内容に合わせて使い分けることが大事です。

▼エアブロー
圧縮空気で切りくずを吹き飛ばす方法です。
加工中でもワークが見えやすく、作業者が目で確認しやすいのがポイントです。
また、ワークが濡れないので、後工程での洗浄や乾燥がいらず、機械や周囲が汚れにくいです。

▼クーラント
切削液をノズルで噴射して、冷却・潤滑・洗浄の役割を一気に果たします。
工具の寿命を延ばし、仕上がりもきれいになります。
切りくずが再び加工点に入り込むのも防げます。
特に鉄や硬い金属の加工、精密な加工に向いています。
ただし、切削液の管理や、加工後の洗浄など手間がかかる点もあります。

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